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ホタルが棲む水環境の再生

南相馬市小高区川房地区の水路は、川房川を除き、人の手で建設され、維持されています。川房川に3つの堰をつくり、そこから集落のため池や水田に水を流してきました。2021年現在、試験栽培の10アールを除き水田は全く再開されていませんが、利用農家もなく水が流れる水路にゲンジボタルとヘイケボタルが復活しているのを確認しました。2016年7月に避難指示が解除されてから、上流エリアに帰還した住民が土砂で埋まった水路を掘り上げて、集落内に水を流した結果、土の用排水路の3か所でホタルが戻ったのです。

230人いた住民は30人に減り(2021/7/21)、ほとんどが高齢者になっていますが、今後もホタルが生息する水環境を守っていくつもりです。

土の水路3地点でホタル発生

上のマップにあるオレンジ丸の3地点でホタルが戻って来ました。北から順にA地点ではゲンジが100匹ほど大発生し(下写真)、B地点では主にヘイケが発生(6月のピーク時で20匹ほど)、C地点では少ないながらゲンジが発生しました。いずれも土の水路が残っている場所です。

5年以上続いた避難指示が解除される前、A地点では水は皆無だったはずです。C地点では山からの自然流水が少しありました。B地点も少し自然流水があったかもしれません。そのため、少数のホタルが命をつないでいたのかもしれません。

A地点で2021年6月13日、ゲンジボタルが飛翔(20秒露出)

水路の維持

集落内の水は、川房川本流に設けられた堰から引かれています。水の維持のためには水路周りの草を刈り、台風や大雨のたびに土砂で埋まる水路を掃除しなければなりません。

川房川の堰から引く水路の草を刈り土砂を掘り上げました
笹薮に埋まった水路もあります
この水路には10年ぶりに水が流れました。

ホタルの飼育

ホタルの生態を知り、環境づくりに役立てるため、飼育をはじめました。C地点でゲンジボタルの雌1匹と雄3匹、A地点でヘイケボタルの雌1匹と雄3匹を取り、採卵し、孵化した幼虫にカワニナの稚貝を与えています。

ホタルの卵

スポンジに産み付けられた卵がもうすぐ孵化
動画再生

幼虫、死す

6/29産卵、22日後の7/21孵化したゲンジボタルの8/14の様子。3齢と思われる。
8/19の3Lタッパー。これにブクブクで空気を送ってベランダで飼育していた。

外泊して戻った8/22、幼虫が全滅してしまった。水質が悪化し、水替えが遅れたのが全滅の原因。3日に1回、半分ずつ水替えすべきだった。食べられたカワニナを捨てるプロセスを怠ったことも水質悪化を加速した。水のニオイの変化、8/19時点で横になっている幼虫がいたことに気づくべきだった。

ヘイケボタルも同様にほぼ全滅したが30匹ほどが重体ながら生き残った。

しばらくタッパーでベランダ飼育していたが、10月、二層式の飼育箱で室内飼育にした。3月ごろに親の故郷の小川に戻す予定。

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