原発事故対応でスクリーニングは極めて重要
311で「スクリーニング」といえば、避難者の中から体表面汚染の強い人をふるい分けし、汚染のない人には証明書を発行し、汚染されている人は洗浄や着替えをさせることでした。screenは網やふるいを指し、screeningはふるい分けを意味します。
311でスクリーニングは極めて重要でした。スクリーニングがないと、原発近くから避難してきた人が避難所、親戚の家、病院、福祉施設、食堂などで受け入れを断られたからです。原発事故対応で原発近くに行った人も、自宅や職場に戻っていいかどうか、判断できませんでした。
スクリーニング機材の少なさが悲劇につながる
体表面汚染を測る機材はGM管と呼ばれます。事故当初、この機材を備えるスクリーニング場は二本松市の男女共生センターと南相馬市の相双保健所だけでした。除染施設は男女共生センター前の自衛隊テントだけでした。これが次の悲劇につながりました。